弄斎(読み)ろうさい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「弄斎」の解説

弄斎 ろうさい

?-? 江戸時代前期の音曲師
元和(げんな)-寛永(1615-44)のころの人。隆達節創作をくわえて三味線伴奏つきの歌謡,弄斎節をつくりだしたという。のちに,京都六条の遊女雲井が弄斎節を「雲井のろうさい」として流行させたともいわれる。名は籠斎ともかく。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の弄斎の言及

【弄斎節】より

…三味線を伴奏とするようになった流行歌謡の中で,〈細り〉〈片撥(かたばち)〉とともに,現在その詞章を明らかにしうる最古のものの一つ。寛永(1624‐44)ころから,京の六条・島原の遊里で行われ,次いで江戸でも〈江戸弄斎〉と呼ばれて流行した。この江戸弄斎から〈投節(なげぶし)〉が生まれたともいわれる。…

※「弄斎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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