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隆達節 リュウタツブシ

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デジタル大辞泉の解説

りゅうたつ‐ぶし【隆達節】

近世初期の歌謡。文禄・慶長(1592~1615)ごろ、堺の高三隆達(たかさぶりゅうたつ)が創始、扇拍子や一節切(ひとよぎり)などの伴奏で流行。近世小歌の祖という。隆達小歌

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百科事典マイペディアの解説

隆達節【りゅうたつぶし】

日本音楽の一種。室町後期から江戸初期に流行した歌。高三隆達(たかさぶりゅうたつ)〔1527-1611〕を始祖としその名が取られた。歌詞は7・5・7・5のものが多く,恋歌,祝歌その他で扇拍子や一節切・小鼓などを伴奏に歌われた。
→関連項目閑吟集小歌

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世界大百科事典 第2版の解説

りゅうたつぶし【隆達節】

近世初期,隆達(1527‐1611)が節付けした歌謡。単に隆達または隆達小歌,隆達の歌などともいう。隆達は泉州堺の生れ,高三(たかさぶ)を姓とする。その祖先は漢人の劉氏と伝え,1174年(承安4)来日して博多に住し,帰化して高(たか)三郎兵衛を称し,代々この名を用いた。北朝の貞治(1362‐68)ころ,9代三郎兵衛道玄のときに堺に移住,薬種と交易を業とし,このころ高三と通称して苗字とした。隆達は隆喜の末子で,早くから僧籍に入り,高三家の菩提寺,堺の顕本寺(けんぽんじ)(法華宗)内に自在庵を営み,自庵隆達と号した。

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大辞林 第三版の解説

りゅうたつぶし【隆達節】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

隆達節
りゅうたつぶし

近世初期の流行歌謡。隆達小歌あるいは単に隆達ともいう。創始者の高三(たかさぶ)隆達(1527―1611)は泉州堺(さかい)の薬種商の末子に生まれ、日蓮(にちれん)宗顕本寺の僧となったが、兄隆徳の没後還俗(げんぞく)した。生来器用な彼は、連歌(れんが)、音曲、書画などに才能を表し、自ら小歌を作詞してこれを歌い、名声を得た。この隆達節がもっとも流行したのは文禄(ぶんろく)・慶長(けいちょう)期(1592~1615)で、その後、元禄(げんろく)・宝永(ほうえい)期(1688~1711)ごろまでは流行し続けた。
 曲節は現存しないが、おそらく先行する数種の音曲を折衷し、そこに彼独自の節回しを加えたものと思われる。伴奏には主として扇拍子や一節切(ひとよぎり)、小鼓などが用いられた。自筆、他筆を含めて500首以上の歌詞が現存するが、すべてが隆達の作というわけではない。内容の70%以上は恋歌で、詞型は7575の半今様(はんいまよう)型がもっとも多く、近世小歌調の七七七五調はきわめて少ない。その意味で、隆達節は中世歌謡から近世歌謡への過渡的小歌として、歴史上重要視されている。[千葉潤之介]

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世界大百科事典内の隆達節の言及

【小歌(小唄)】より

…中世初期の小歌は,おもに傀儡女(くぐつめ),遊女,白拍子(しらびようし)などの女性遊芸者群によって広められたが,また当時の公家や禅僧の日記類によれば,宮廷,貴紳の間に出入りした平家語りの座頭や連歌師,猿楽者,田楽法師,放下師などの専門芸能者によって〈舞〉と結合して謡われた小歌が,やがて宴席に列する女中衆の口唱にものぼったことがうかがわれる。 小歌を集成したものとして,1518年(永正15)成立の《閑吟集》や,それ以後,安土桃山期(1573‐1600)にかけて編集された《宗安小歌集》《隆達節唱歌》などがあるが,他に《狂言小歌集》や断片的に諸書に散見する小歌資料も多く,これらは戦国時代の風流(ふりゆう)踊(小歌踊)歌を包含して,近世初期の女歌舞妓踊歌や三味線組歌に組織せられ,その余響はさらに箏歌(ことうた),御船歌(おふなうた),流行歌(はやりうた),民謡類にまで及んだ。狂言小歌【浅野 建二】
[近世小歌]
 室町末期から近世初期にかけてもてはやされた隆達節は約500首が現存しており,その歌には七五七五の4句からなる今様調が多いが,七七七五という近世調も散見される。…

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