弓柄(読み)ユミツカ

デジタル大辞泉 「弓柄」の意味・読み・例文・類語

ゆみ‐つか【弓柄/弓束/×弣】

ゆづか

ゆ‐づか【柄/束/×弣】

《「ゆつか」とも》矢を射るとき、左手で弓を握る部分。ゆみづか。また、そこに巻く革。

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精選版 日本国語大辞典 「弓柄」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐づか【弓柄・弣】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ゆつか」とも ) 弓のつか。矢を射る時、左手で弓を握る部分。また、その部分に巻いてある皮。ゆみつか。
    1. [初出の実例]「弓肆拾張、弓握韋壱張」(出典正倉院文書‐天平一〇年(738)駿河国正税帳)
    2. 「置きて行かば妹は真愛(まかな)し持ちて行く梓の弓の由都可(ユヅカ)にもがも」(出典:万葉集(8C後)一四・三五六七)

ゆみ‐つか【弓柄・弣】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ゆみづか」とも ) =ゆづか(弓柄)
    1. [初出の実例]「弓杷 弓豆加」(出典:新撰字鏡(898‐901頃))

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世界大百科事典(旧版)内の弓柄の言及

【弣金具】より

…弓の中央部分を弣(弓柄)(ゆづか∥ゆつか)といい,弣に装飾として取り付けた金具を弣金具と呼ぶ。中国,殷・周代の短弓の弣には,平面が舟形を呈し,両端に鈴を付けた青銅製の弣金具が,装飾として付けられる。…

※「弓柄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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