引抜反応(読み)ヒキヌキハンノウ

化学辞典 第2版 「引抜反応」の解説

引抜反応
ヒキヌキハンノウ
abstraction reaction

ある反応物質に,活性物質が作用して原子または簡単な原子団を引き抜くことによって進行する反応形式をいう.たとえば,遊離基による引抜反応がその例で,遊離基または遊離原子をR・とし,その作用を受ける物質をX-Yで表すと,

X-Y + R・ → X・ + R-Y

の反応形式に従う反応例が数多く知られている.たとえば,メチル遊離基はエタンから水素原子を引き抜きメタンとなり,エチル基を生じる.

CH3・ + C2H6 → CH4 + C2H5

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む