原子団(読み)ゲンシダン

デジタル大辞泉 「原子団」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「原子団」の意味・読み・例文・類語

げんし‐だん【原子団】

  1. 〘 名詞 〙 分子の中に含まれる特定の原子の集団。化学変化において、集団が一つの単位のように行動する根や基のこと。硫酸基、水酸基など。〔稿本化学語彙(1900)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「原子団」の意味・わかりやすい解説

原子団
げんしだん
atomic group

多原子イオン、配位子酸根官能基遊離基などのように、複数個の原子が集合して一つの化学単位をつくるとき、それらを概括的に原子団という。したがって基よりも広義用語であるが、基とほとんど同じ意味で使われることもある。たとえば、アジ化物イオンN3-は3個の窒素原子からなる原子団であり、ニトロ基-NO2は窒素原子1個と酸素原子2個からなる原子団である。

[岩本振武]

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百科事典マイペディア 「原子団」の意味・わかりやすい解説

原子団【げんしだん】

物質分子内である特定の原子集団となっているもの。同義に使われることもあるが,一般にはさらに広く,化学反応の際にまとまって行動するような分子ではない原子集団すべてをいう。

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化学辞典 第2版 「原子団」の解説

原子団
ゲンシダン
atomic group

化合物中の基を形成する原子の集団をいう.メチルエチルフェニルなどは炭化水素の原子団であり,化合物に反応性を与えるNH2,OH,COOHなどの官能基も原子団で,特性基ともよばれる.無機化合物中の多原子イオンもそれに相当する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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