張込(読み)はりこみ

精選版 日本国語大辞典 「張込」の意味・読み・例文・類語

はり‐こみ【張込】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「貼込」とも ) はりつけること。切りぬきなどをはること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「別丁のはりこみ場所とゆうものは」(出典:造本と印刷(1948)〈山岡謹七〉一二)
  3. 奮発すること。大金を投ずること。
    1. [初出の実例]「立かはり入かはり舩ゆき余所行芝居ゆき、存分の張込み芸者まじりにたいこ医者かしましく」(出典:洒落本・秘事真告(1757頃)堀江の相)
  4. やりこめること。言い負かすこと。また、その文句。おどかし。悪口。
    1. [初出の実例]「無上にたれをかきさがしまわした跡でのはりこみ悪たい」(出典:談義本・根無草(1763‐69)前)
  5. 見張ること。張り番をすること。特に警官が容疑者の立回り先などに待機すること。
    1. [初出の実例]「絶えず警察から尾行されたり張込みされたり」(出典:海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉一二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android