彌増(読み)いやまし

精選版 日本国語大辞典 「彌増」の意味・読み・例文・類語

いや‐まし【彌増】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「いや」は副詞 ) いよいよまさるさま。ますます多くなるさま。
    1. [初出の実例]「霜の上に霰(あられ)たばしり伊夜麻之爾(イヤマシニ)(あれ)参来(まゐこ)む年の緒長く」(出典万葉集(8C後)二〇・四二九八)
    2. 「そのかみ千之丞が流れを汲て、いやましの君、玉川万之丞」(出典:仮名草子・元の木阿彌(1680)上)

いや‐まさり【彌増】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「いや」は副詞 ) いよいよ多くなるさま。激しくなるさま。一段と増大するさま。
    1. [初出の実例]「さるあひだに思ひはいやまさりにまさる」(出典:伊勢物語(10C前)四〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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