普及版 字通 「彗」の読み・字形・画数・意味
彗
人名用漢字 11画
[字訓] ほうき
[説文解字]
[字形] 会意
手に帚(ほうき)をもつ形。〔説文〕三下に「竹なり」とし、重文として箒(そう)を録する。卜文に両帚を奉ずる形の字があり、鬯(かんちよう)して中を祓うのに用いる。また彗星をいい、〔左伝、昭十七年〕に「彗はを除き新を布く以(ゆゑん)なり」という。古文にに作り、(習)は(する)の意をとるものであろう。
[訓義]
1. ほうき、はらう。
2. ほうきぼし。
3. 慧と通じ、さとい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕彗 ハラフ/彗星 ハハキボシ
[声系]
〔説文〕に彗声として(けい)・(慧)(けい)など七字を収めるが、声が異なる。(雪)の初形も彗の形に作り、彗の声と近い。
[語系]
彗ziut、siuatは声近く、にそそぎあらう意がある。またzipも掃の意があり、もと同系の語と考えられる。
[熟語]
彗気▶・彗光▶・彗星▶・彗掃▶・彗孛▶・彗氾▶・彗雲▶
[下接語]
曳彗・策彗・散彗・禳彗・帚彗・掃彗・蒼彗・竹彗・天彗・白彗・孛彗・祓彗・妖彗・擁彗・流彗
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報