形式的平等(読み)けいしきてきびょうどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「形式的平等」の意味・わかりやすい解説

形式的平等
けいしきてきびょうどう

人はすべて生れながらにして神の前に平等であるという思想。これは,「法のもとの平等」として近代憲法の大原則の一つとなった。この思想は直接には身分制を打破し,法的に人格の平等を保障するものであったが,それはいわば機会の平等であって,必ずしもそれによって現実に存在する不平等,不公正が結果的に是正され,実質的な平等が実現されるわけではないので,その実質的平等に対して形式的平等と呼ばれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む