彦島村(読み)ひこじまむら

日本歴史地名大系 「彦島村」の解説

彦島村
ひこじまむら

[現在地名]袋井市彦島、磐田市彦島

山名やまな郡に所属。新池にいけ村の西、原野谷はらのや川の中流域右岸低地に立地。蟹田かにた川が流れる。天正一七年(一五八九)七月七日の徳川家七ヵ条定書(名倉文書)は「ひこじま」の六郎右衛門に宛てられている。江戸時代は初め幕府領であったが、宝永二年(一七〇五)一部が旗本斎藤・跡部領となる。文化二年(一八〇五)残部の幕府領が旗本長谷川領となり、幕末に至る(「袋井市史」など)正保郷帳に村名がみえ、田方三二〇石余・畑方二六石余、ほかに万福まんぷく(現廃寺)領一石余・権現領一石余。元禄郷帳では高三五七石余。旧高旧領取調帳では斎藤領一五六石余・長谷川領一〇七石余・跡部領九八石余、寺社領五石余。「遠淡海地志」によれば、家数三〇余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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