出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…また,低温処理した苗を移植することによって,開花を促進し収穫を早めることができる(イチゴ)。
[移植の方法]
水稲の移植の型(栽植様式)をみると,明治以前は乱雑植えであったが,明治中期に手押しの条間除草機(田打車)が普及するとともに,植えづな,田植定規を利用した正条植え・並木植えが一般的になった。移植前には耕耘・均平(代搔き)を十分に行い,土壌を柔軟にする。…
…植付け方には前進と後退の2通りのやり方がある。田植は〈ゆがみ八石直ぐ九石〉などといわれ,現在では縦横に苗列が通った正条植であるが,古くは田の形に沿った〈回り植〉や〈車田植(くるまたうえ)〉が一般的であった。正条植は明治以前には静岡県下の一部や千葉県香取郡の一部を除いてはみられなかったが,明治30年代に全国的に奨励され普及した。…
※「正条植」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」