影の如く(読み)かげのごとく

精選版 日本国語大辞典 「影の如く」の意味・読み・例文・類語

かげ【影】 の =如(ごと)く[=よう]

  1. やせ細ったさま。やつれた様子
    1. [初出の実例]「その人にもあらず、かげのごとくになりて、ただ蓑をのみなむ着たりける」(出典:大和物語(947‐957頃)一六八)
  2. 姿が薄くぼんやりとしているさま。
    1. [初出の実例]「影の如くなるもの御前に参じて、優にけだかき声にてしゃうがをめでたう仕る」(出典:平家物語(13C前)七)
  3. 常に離れることなくそばにいるさま。
    1. [初出の実例]「天官景(カケノコトク)に従ふて威を侵して容(よう)を盛(さかり)にす」(出典:猿投本文選正安四年点(1302))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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