役行者社跡(読み)えんのぎようじやしやあと

日本歴史地名大系 「役行者社跡」の解説

役行者社跡
えんのぎようじやしやあと

[現在地名]水戸市城東五丁目

那珂川の右岸、新舟渡へ至る街道の右側にあった。「水府寺社便覧」に「別当ハ当山修験帳頭子易山十王寺大乗院と云除高三石五斗八升三合天和年中被下置往元此鎮守ハ若宮八幡に有し処件之八幡別当ニ被仰付しと也同年間 義公様御自作之行者を於 中御殿拝領被仰付 上ノ御物入ニ練り供養ニ被下置ける其後元禄十三丑三月十三日御領内一統ニ八幡の神祠御潰之儀被仰出たる節則行者と改ル然ルニ寛延宝暦の境ひ願相済今は又八幡宮に成ル(中略)本尊不動明王ハ行光大師の正作ニ古来より伝りたると也此修験鎮守霊府の画影を出ス」とあり、また大乗だいじよう院については「御領中帳頭六人の一員也所謂川山金光寺馬頭隆真院圷大善院玉造三明院鴻巣宝幢院也野口村真言宗醍醐報恩院末金剛山密蔵院蓮覚寺を六人ニ輪番し佐伯明神ノ御朱印八拾五石を取納スル事を元禄十一正月被仰付しと云」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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