精選版 日本国語大辞典 「往復・往覆」の意味・読み・例文・類語
おう‐ふく ワウ‥【往復・往覆】
〘名〙 (古くは「おうぶく」とも)
※田氏家集(892頃)中・和藤進士客中遇雪見寄「郷村咲レ我巴人曲、慙愧高才往復看」
② ことばや手紙などのやりとり。応酬。
※菅家文草(900頃)五・重和大使見之詩「自慙往復頻贈、定使二魚虫草木嘲一」 〔晉書‐向秀伝〕
③ 交際すること。ゆきき。
※若き日(1943)〈広津和郎〉三「私は〈略〉暫く杉野と往復しなかった」
④ 「おうふくきっぷ(往復切符)」の略。
※旅‐昭和五年(1930)八月号・広告「各等片道壱割引、往復弐割引」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報