茅原(読み)ちはら

精選版 日本国語大辞典 「茅原」の意味・読み・例文・類語

ち‐はら【茅原】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙(ちがや)の生い茂った原。
    1. [初出の実例]「倭(や)は彼々(そそ)の茅原(チハラ)浅茅原(あさちはら)弟日(おとひ)(やつこらま)是なり」(出典日本書紀(720)顕宗即位前(図書寮本訓))
  2. [ 2 ] ( 古くは「千原」とも表記 ) 奈良県御所(ごせ)市の地名。役小角(えんのおづの)開基と伝えられる本修験宗の総本山吉祥草寺通称、茅原寺)がある。

かや‐はら【茅原・萱原】

  1. 〘 名詞 〙かやの(茅野)
    1. [初出の実例]「陸奥(みちのく)真野草原(かやはら)遠けども面影にして見ゆといふものを」(出典:万葉集(8C後)三・三九六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android