待ち取る(読み)マチトル

デジタル大辞泉 「待ち取る」の意味・読み・例文・類語

まち‐と・る【待ち取る】

[動ラ四]
待ち受けて捕らえる。
「赤きこの山にあり。かれ、我共に追ひ下しなば、なれ―・れ」〈・上〉
待ち受ける。待ち構える。
「馬にて急ぎ着きぬ。入道―・り、喜びかしこまり聞こゆることかぎりなし」〈澪標

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精選版 日本国語大辞典 「待ち取る」の意味・読み・例文・類語

まち‐と・る【待取】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 待ち受けて捕える。待ち受けて殺す。
    1. [初出の実例]「殿を作り其の内に押機(おし)を張りて待取(まちとら)むとす」(出典古事記(712)中)
  3. 待ち受ける。待ち受けて迎え入れる。
    1. [初出の実例]「御しとね参り添へさせ給ひて、やがてまちとり入れ奉り給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)梅枝)

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