後回・後廻(読み)あとまわり

精選版 日本国語大辞典 「後回・後廻」の意味・読み・例文・類語

あと‐まわり ‥まはり【後回・後廻】

〘名〙
① 物の後に回ること。
和英語林集成再版)(1872)「Atomawari(アトマワリ)ヲ スル」
順序が後になること。することが遅くなること。
滑稽本和合人(1823‐44)初「又おれに三本もって、壱本は跡廻(アトマハリ)になって呉れろではねへかしらんの」

あと‐まわし ‥まはし【後回・後廻】

〘名〙 行なったり、考えたりする順番を、後の方に回すこと。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後「自身の事は後廻(アトマハシ)に務を大事と心懸ける中に」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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