後屋村(読み)うしろやむら

日本歴史地名大系 「後屋村」の解説

後屋村
うしろやむら

[現在地名]甲府市後屋町

古上条ふるかみじよう村の東にある。古上条村上条新居かみじようあらい村とはもと一村という(甲斐国志)。「一蓮寺過去帳」には明応三年(一四九四)三月二六日に討死した後屋対馬の名がみえ、この人物は当地の地名を名乗る武士と推定される。天正一九年(一五九一)一一月二三日の井上栄秀奉書写(寺記)に「古上条之内後屋村勝善寺」とみえる。慶長六年(一六〇一)検地帳(県立図書館蔵)には上条之内後屋之村とあり、田八町五反余・畑九町余、桑四五把、永荒地一町五反余・屋敷二反余。慶長古高帳に村名がみえ、高二四六石余。ほかに上条後屋村分としてしば宮領一石余。貞享二年(一六八五)の検地帳(県立図書館蔵)では高二五六石余、反別は田一一町九反余・畑七町一反余でうち新検出の椚畑が五反余、屋敷七町九反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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