後発白内障(読み)コウハツハクナイショウ

  • (眼の病気)
  • Secondary cataract
  • こうはつはくないしょう〔ハクナイシヤウ〕

デジタル大辞泉の解説

白内障手術後に、眼内レンズを入れるために残した水晶体が濁ることで起こる白内障。白内障の手術では、水晶体を完全に取り除くと眼内レンズを固定する場所がなくなってしまうため、水晶体の内部のみ取り出し、袋を残す必要がある。後発白内障は、特殊なレーザーを用いて濁った袋の中心部を焼くことで治療でき、再発心配はないとされる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

六訂版 家庭医学大全科の解説

どんな病気か

 白内障の手術後、数カ月あるいは1年以上たったころ、手術直後に比べて少しかすんで見えるようになってくることがあります。これは、白内障手術時に残した水晶体(すいしょうたい)の袋(水晶体(のう))が薄く白色に混濁(こんだく)してきたためで、その混濁によって網膜に届く光がさえぎられて、再び白内障のような症状が起こることから後発白内障といわれます。

原因は何か

 水晶体嚢は細胞からできていて、その細胞が手術後徐々に増殖し、嚢の厚みが増したもので、悪性のものではありません。しかし、一度にごると透明にもどることはありません。

治療の方法

 治療は、ヤグレーザーという光線で、その白濁した水晶体嚢の中心を破り、光のとおり道をつくります。眼科の外来で短い時間で処置ができます。多くの場合、一度レーザーを受けると、またよい視力にもどります。

 処置後、一時的にもやもやしたにごりが見えることがあります。これは飛び散らせた水晶体嚢のかけらが眼内に浮遊しているのが見えているためで、次第に沈んでいき、気にならなくなります。また眼圧が一時的に上昇したり、まれに網膜剥離(もうまくはくり)を起こすことがあるので、レーザー治療後も眼科受診が必要です。

松本 美保, 喜多 美穂里

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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