後院司(読み)ごいんし

精選版 日本国語大辞典 「後院司」の意味・読み・例文・類語

ごいん‐しゴヰン‥【後院司】

  1. 〘 名詞 〙 後院におかれた職員総称別当、預(あずかり)、庁蔵人などがあり、後院領を管理するなど後院の事務をつかさどっていた。ごいんのつかさ。
    1. [初出の実例]「参上上、宮聞事由、定後院司」(出典御堂関白記‐長和五年(1016)七月一〇日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

世界大百科事典(旧版)内の後院司の言及

【後院】より

…その間,保元の乱後に藤原頼長らの旧領42ヵ所を没官して後院領に編入したのをはじめ,その所領は急速に増大し,皇室領のなかに重要な位置を占めるに至った。
[後院司]
 後院には,これを管理運営するために,別当以下の職員が置かれた。《新儀式》には,別当2人ないし3人,預2人,庁蔵人3人を後院司とし,別当には公卿および四位または五位の廷臣を任命すると定めている。…

※「後院司」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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