改訂新版 世界大百科事典 「徐敬得」の意味・わかりやすい解説 徐敬得 (じょけいとく)Sǒ Kyǒng-dǒk生没年:1489-1546 朝鮮,李朝の学者。字は可久。号は復斎,花潭。唐城の人。18歳のとき《大学》の格物窮理条を読んで感動,以後仕官には意を用いず,開城の花潭に庵を建て,読書思索と遊歴の一生を送った。宇宙の根源としての大虚を気ととらえる気一元論を唱え,〈主気論〉の先駆者とされ,朱熹(しゆき)の理気論の理に重点を置いて自説を展開した〈主理論〉の先駆者晦斎李彦迪(りげんてき)(1491-1553)と対照される。著書に《花潭集》がある。諡号(しごう)は文康。執筆者:山内 弘一 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by