文康(読み)ぶんこう(英語表記)Wen-kang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「文康」の意味・わかりやすい解説

文康
ぶんこう
Wen-kang

中国,清の作家。文康は名で,姓は費莫。字,鉄仙。満州貴族の一門科挙には合格せず,財力地位を買い,地方の郡守などをつとめ,父の喪にあって家に帰り,のち駐チベット大臣に起用されたが病のために家で没した。同治年間 (1862~74) に生存していたと思われる。燕北 閒人の筆名で清代侠義小説の代表作『児女英雄伝』を著わした。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「文康」の解説

文康 ぶんこう

?-? 江戸時代後期の浮世絵師
寛政-文化(1789-1818)ごろの人。一筆斎文調門人通称は安五郎。文康安ともよばれた。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の文康の言及

【児女英雄伝】より

…全40回。作者は満人の文康。道光年間(1821‐50)の作。…

※「文康」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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