徒頭(読み)カチガシラ

デジタル大辞泉 「徒頭」の意味・読み・例文・類語

かち‐がしら【徒頭/徒士頭】

中世以後、徒歩の兵を率いる長。
江戸幕府職名徒組かちぐみの長。

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精選版 日本国語大辞典 「徒頭」の意味・読み・例文・類語

かち‐がしら【徒頭・歩行頭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中世以後、徒歩の兵を率いる隊長。
    1. [初出の実例]「阿部左馬助忠吉を歩行頭になされ」(出典:家忠日記追加‐一三・慶長四年(1599))
  3. 江戸幕府の職名。徒組(かちぐみ)の長。おかちがしら。
    1. [初出の実例]「徒士頭山本森右衛門与兵衛が両すねかいて、ぎゃっとのめらせ」(出典:浄瑠璃・女殺油地獄(1721)上)

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世界大百科事典(旧版)内の徒頭の言及

【物頭】より

…侍組(騎兵)の頭(侍大将)である番頭(ばんがしら)につぐ地位にあった。江戸幕府の新番頭,小十人(こじゆうにん)頭,徒士(かち)頭,百人組之頭,先手(さきて)頭などはいずれも布衣(ほい)の格であり,諸藩の物頭にあたる。このうち新番組は騎兵(本来の侍),小十人組・徒士組は歩兵(本来の足軽),百人組は鉄砲隊(与力,同心),先手組は弓・鉄砲の両隊(与力,同心)であった。…

※「徒頭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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