徒歩(読み)とほ

精選版 日本国語大辞典 「徒歩」の意味・読み・例文・類語

と‐ほ【徒歩】

〘名〙 乗物に乗らないで歩くこと。かち。かちあるき。〔塵芥(1510‐50頃)〕
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋「一里余りの田舎道を徒歩(トホ)せざる可らず」 〔戦国策‐斉策〕

かち‐ありき【徒歩】

〘名〙 乗り物に乗らないで、足で歩くこと。徒歩で外出すること。徒歩であちこち行くこと。かちあゆみ。かちあるき。とほ。
※能因本枕(10C終)四〇「この草子などいできはじめつ方は、かちありきする人はなかりき」

かち‐あゆみ【徒歩】

草根集(1473頃)七「神路山行末遠きかちあゆみ千歳の数やはこびおきけん」

かち‐あるき【徒歩】

色葉字類抄(1177‐81)「徒跣 カチアルキ」

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デジタル大辞泉 「徒歩」の意味・読み・例文・類語

と‐ほ【徒歩】

乗り物に乗らないで歩いて行くこと。「徒歩で一〇分の距離」「徒歩旅行」
[類語]歩み歩行あんよ歩く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「徒歩」の読み・字形・画数・意味

【徒歩】とほ

歩行。また、匹夫。〔淮南子、氾論訓〕秦は匹夫徒の人なり。~乘のを經營し、侯をせしむ。然れども自ら車裂の患(くわん)をれず。

字通「徒」の項目を見る

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