従死(読み)じゅうし

精選版 日本国語大辞典 「従死」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐し【従死】

  1. 〘 名詞 〙 死んだ人を慕い、あとを追って死ぬこと。
    1. [初出の実例]「直性与長崎円喜皆死。高時乃自殺。従死者凡六千八百余人」(出典日本外史(1827)四)
    2. [その他の文献]〔漢書‐国衡伝〕

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普及版 字通 「従死」の読み・字形・画数・意味

【従死】じゆうし

後を追って死ぬ。〔戦国策、楚一〕江乙曰く、~君(安陵君)、必ず從死して、身を以て殉と爲さんとへ。是(かく)の如くんば、必ず長く重きを楚國に得んと。曰く、みて令を受けたりと。

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世界大百科事典(旧版)内の従死の言及

【殉葬】より

…ただし王に近く仕えた50人の青年と50頭の馬の絞殺が,埋葬1年後の儀式として行われるとすると,初めの定義は再考を要する。 中国では上述の殷墓のように,殉葬は殷代に顕著であり,西周にも認められ,《史記》によると秦の武公が死んだとき66人が従死したと伝え,始皇帝のときには多数の宮人を殺し,墓を造った工人を墓中に生埋めにしたといわれる。さらに従死ないし殉死は隋・唐から明・清にまで及ぶという。…

※「従死」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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