徘徊る(読み)タモトオル

デジタル大辞泉 「徘徊る」の意味・読み・例文・類語

た‐もとお・る〔‐もとほる〕【徘徊る】

[動ラ四]あちこちと歩きまわる。うろつく。
「をみなへし咲きたる野辺を行き巡り君を思ひ出―・り来ぬ」〈・三九四四〉

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精選版 日本国語大辞典 「徘徊る」の意味・読み・例文・類語

たち‐もとお・る‥もとほる【徘徊】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ある場所に立って、その近辺を歩きまわる。行きつ戻りつする。彷徨する。
    1. [初出の実例]「木の間より移ろふ月の影を惜しみ徘徊(たちもとほる)にさ夜更けにけり」(出典万葉集(8C後)一一・二八二一)
    2. 「あなたこなたへ、たちもとをりて、ねんごろに、菊をながむる也」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)

た‐もとお・る‥もとほる【た徘徊】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「た」は接頭語 ) 同じ場所を行ったり来たりする。また、あちこちと歩きまわる。めぐる。もとおる。
    1. [初出の実例]「みどり子のはひ多毛登保里(タモトホリ)朝夕にねのみそ吾が泣く君無しにして」(出典:万葉集(8C後)三・四五八)

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