デジタル大辞泉 「朝夕」の意味・読み・例文・類語
あさ‐ゆう〔‐ゆふ〕【朝夕】
2 (副詞的に用いて)いつも。常々。「
3 《朝晩の食事の意から》暮らし。生計。
「―にせまり、かかる侘びしき営みを
[補説]気象庁の天気予報等では、0時頃~9時頃と、15時頃~18時頃をさす。→朝晩
[類語]朝晩・
鎌倉幕府には朝夕雑色(ぞうしき)(昼夜雑色),室町幕府には公人(くにん)朝夕の職名があるが,これを略して単に朝夕ともいった。小舎人,小者,雑色などと同格の軽輩で,幕府に仕えて,文字どおり朝から夕まで,書状配達,的(まと)づくり,罪人糺問,道路の清掃などの雑務に携わったところからこの職名がおこった。朝夕の役目には,以上のような雑務のほかに,参内など将軍の外出に際して,将軍の車輿のそば近くに小用(尿)筒を持って参列するということがあった。江戸幕府も鎌倉・室町両幕府の故実にならって同様の役職を置いたが,その正式な名称を〈公人朝夕人〉という。公人朝夕人は同朋頭の支配に属し,土田氏一人のみの世襲の職となっていた。そしてその役目は,将軍上洛参内などのときに,小用筒を持って供奉することのみに限定されている。《土田家由緒書》は,土田氏の江戸幕府公人朝夕人としての歴史が,1603年(慶長8)の土田孫三郎に始まることを伝えている。
執筆者:佐藤 堅一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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