御諸つく(読み)ミモロツク

デジタル大辞泉 「御諸つく」の意味・読み・例文・類語

みもろ‐つく【諸つく】

[枕]《「つく」は「築く」。一説に「いつく」》その山に神を祭る意から、「三輪山みわやま」「鹿背山かせやま」にかかる。
「―三輪山見れば」〈・一〇九五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御諸つく」の意味・読み・例文・類語

みもろ‐つく【御諸つく】

  1. 御諸」を築く意で、神をまつった場所の名、「鹿背(かせ)山」および「三輪(みわ)山」にかかる。一説に「御諸斎(いつ)く」で、御諸を斎き奉る所の意からかかる。
    1. [初出の実例]「三諸著(みもろつく) 鹿背山の間に 咲く花の 色めづらしき 百鳥の 声なつかしき ありがほし 住みよき里の 荒るらく惜しも」(出典万葉集(8C後)六・一〇五九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android