徳威神社(読み)とくいじんじや

日本歴史地名大系 「徳威神社」の解説

徳威神社
とくいじんじや

[現在地名]東予市吉田 村廻

中山なかやま川下流域左岸にあり、流路に近い村廻むらまわり集落にある。祭神は大日貴神・高皇産霊神・神皇産霊神・月夜見神・応神天皇ほか二柱。旧県社。

古くは徳威神明宮と称して大日大神を祀ったが、元慶三年(八七九)応神天皇を勧請したので吉田八幡宮とも称し、また社記によると村上天皇の代、せきふ山へ勅使が下向した時当社に参籠したので勅使八幡宮とも称するようになったという。しかし「愛媛面影」は後村上天皇軍勢催促の勅使として日野中将が吉野から下向し吉田郷で死去したという世伝をあげ、当社に参籠したのは日野中将で村上天皇は後村上天皇の誤りではないかと勅使八幡宮の名称の年代を疑っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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