徳宿村(読み)とくしゆくむら

日本歴史地名大系 「徳宿村」の解説

徳宿村
とくしゆくむら

[現在地名]鉾田町徳宿

安房あんぼう村の北に発達する丘陵上にあり、村の中央を七瀬ななせ川が貫流する。常陸大掾系図によれば、鎌倉初期、鹿島肥前守成幹の長子太郎親幹が分出して当地に城郭を構え、子孫は徳宿氏を称し、以後、鎌倉から南北朝期を通じて代々地頭を相続した。正長二年(一四二九)一〇月九日の沙弥某奉書(塙又三郎氏旧蔵文書)に「鹿嶋社御修理要脚段別銭事、先度雖致催促、于今延引云々、(中略)以猶日限之違約者、任御教書之旨、可遂入部遣責之状(中略)徳宿郷地頭殿」とある。また文永二年(一二六五)に孫四郎幹政、正平一一年(一三五六)に綱幹が鹿島大使役を勤仕している(「鹿島大使役記」安得虎子)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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