心も心ならず(読み)ココロモココロナラズ

デジタル大辞泉 「心も心ならず」の意味・読み・例文・類語

こころこころなら◦ず

心が落ち着かず、気が気でない。
「内の人々は、まして―◦ずあわたたしく」〈増鏡北野の雪〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心も心ならず」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 も 心(こころ)ならず

  1. 落ち着きを失って、そわそわするさま。気が気でない。
    1. [初出の実例]「絶えて久しく成りたる人、俄かに音信れたるに、心も心ならずあわててかきて、名をりたるとぞ云ける」(出典:十訓抄(1252)七)
  2. 上気してわれを忘れる。うっとりする。
    1. [初出の実例]「容顔美麗にして、心もこころならず、いつくしき女房の参り給ひて」(出典:御伽草子・小敦盛(室町末))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android