心付(読み)こころづき

精選版 日本国語大辞典 「心付」の意味・読み・例文・類語

こころ‐づき【心付】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 気に入ること。意にかなうこと。好ましいこと。また、そのようなさま。
    1. [初出の実例]「人の家より物見に出づる車を見て、心つきにおぼえ侍りければ」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋二・六八八・詞書)
    2. 「心付に見えむ人に見合はば、其に引移なむと深く思ふ事にて」(出典:今昔物語集(1120頃か)二八)
  3. こころづけ(心付)
    1. [初出の実例]「父としてこれ位の心附きは何の不思議でもない事であった」(出典:田舎医師の子(1914)〈相馬泰三〉二)

しん‐ぷ【心付・心附】

  1. 〘 名詞 〙 心からつき従うこと。心服。〔史記‐朝鮮伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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