心多い(読み)こころおおい

精選版 日本国語大辞典 「心多い」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 多(おお)

  1. 気が多い。移り気である。浮気だ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「ふり分がみの井筒とやら其外お心多きが玉に疵」(出典:浄瑠璃・井筒業平河内通(1720)二)
  2. 趣向が複雑である。たくさんの心が含まれている。多義である。
    1. [初出の実例]「賦者、古今注云、一首に心おおき哥也と云」(出典:六義(1428))
  3. 思いあがっている。おこがましい。
    1. [初出の実例]「くらゐのたかき御人の、なかうど、まうさうなんどとは、こころおほひとは、ぞんづれど」(出典:説経節・をくり(御物絵巻)(17C中)四)

こころ‐おお・い‥おほい【心多】

  1. こころ(心)多い

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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