心深し(読み)ココロフカシ

デジタル大辞泉 「心深し」の意味・読み・例文・類語

こころ‐ふか・し【心深し】

[形ク]
深く慎重に考えるさま。思慮深い
「いと―・くありがたき心ゆるびも侍らず」〈宇津保・蔵開下〉
情が深い。人情がこまやかである。
「ただ我になりてみるだに涙とどめがたく、―・く書きつくさせ給ひて」〈夜の寝覚・四〉
物事情趣のあるさま。風情がある。
「夜を重ね結ぶ氷の下にさへ―・くも宿る月かな」〈千載・冬〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 寝覚

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android