心鈍(読み)こころおそし

精選版 日本国語大辞典 「心鈍」の意味・読み・例文・類語

こころ‐おそ・し【心鈍】

〘形ク〙
① 不熱心である。いいかげんである。
万葉(8C後)一二・二八五六「山代石田の社に心鈍(こころおそく)手向したれや妹に逢ひ難き」
② (「こころおぞし」とも) 気がきかない。愚鈍である。
源氏(1001‐14頃)蓬生「はかなきふる歌・物語などやうのすさび事にてこそ〈略〉思ひ慰むるわざなめれ。さやうの事にも、心をそく物し給ふ」
こころおそ‐げ
〘形動〙
こころおそ‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android