志波村(読み)しわむら

日本歴史地名大系 「志波村」の解説

志波村
しわむら

[現在地名]杷木町志波

現杷木町域の西端にあたる。筑後川中流の右岸麻底良まてら(二九四・九メートル)東麓に位置し、北は黒川くろかわ(現甘木市)、南は筑後国生葉いくは角間かくま村・小江おえ(現吉井町)など。村内をきた川が南流して筑後川に流れ込み、西方山田やまだ(現朝倉町)からほぼ東に向かう日田街道が通る。「続風土記」によると枝村は道目木どうめき村、村内に高山こうやま村・宮原みやはる村・志波町・瀬戸せと村があった。「地理全誌」によると志波町は町立てされしん町・かみ町・なか町・した町などがあった。秋月氏時代の城跡(左右良城・前隈山城・本陣山城・ひはた山城・高山城・志波城)がある。小早川時代の指出前之帳では志波村の田四一町八反余(分米四七二石)・畠二四町五反余(分大豆一四三石余)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報