思い続ける(読み)オモイツヅケル

デジタル大辞泉 「思い続ける」の意味・読み・例文・類語

おもい‐つづ・ける〔おもひ‐〕【思い続ける】

[動カ下一][文]おもひつづ・く[カ下二]
いつまでもそのことを思う。いつも考える。「亡き子を―・ける」
思いを歌の形で表す。述懐する。
「ある女房、君かくれさせ給ひぬと承って、かうぞ―・けける」〈平家・六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「思い続ける」の意味・読み・例文・類語

おもい‐つづ・けるおもひ‥【思続】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]おもひつづ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 一つの事を絶えず思う。次から次へと思い巡らす。
    1. [初出の実例]「絶えぬとみましかば、かりに来るにはまさりなましなど、おもひつづくるをりに」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)
    2. 「君は、人一人の御有様を心のうちにおもひつづけ給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
  3. ( 思いの心をことばに続ける意で ) 感慨を歌などに述べる。述懐する。
    1. [初出の実例]「とりつぎつるほどほどもなかりつるに、いつのまにおもひつづけけむと、人も思ふ、殿もおぼしめしたり」(出典:古本説話集(1130頃か)九)

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