故事成語を知る辞典 「思い邪無し」の解説 思い邪無し 悪いことをまったく考えていないこと。 [使用例] 盗んで、自分で気がつかぬ、という奇妙な心理も、俳句の天狗たちには、あり得る事かも知れないと僕は考え直した。実に無邪気な罪人である。まさに思い邪無しである[太宰治*パンドラの匣|1946] [由来] もともとは、「詩経―魯ろ頌しょう・駉けい」の一句。「論語―為政」で孔子が引用していることにより、よく知られています。そこでの孔子は、「詩経の三〇〇首の詩を一句で代表させるなら、『思い邪無し(いつわりや飾りのない、ありのままの気持ちだけだ)』だな」と述べています。 出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報 Sponserd by