思し染む(読み)おぼししむ

精選版 日本国語大辞典 「思し染む」の意味・読み・例文・類語

おぼし‐し・む【思染】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 マ行四段活用 〙 ( 「おもいしむ(思染)」の尊敬語 ) 心にしみこむほどにお思いになる。
    1. [初出の実例]「さもきき奉りしほどよりも物おぼししみざりける」(出典:落窪物語(10C後)一)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 ( 「おもいしめる(思染)」の尊敬語 ) 心に深くしみこませなさる。
    1. [初出の実例]「女はいとものをあまりなるまでおぼししめたる御心ざまにて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android