精選版 日本国語大辞典 「思の句」の意味・読み・例文・類語 おもい【思】 の 句(く) 連歌の付句の一形式。前句の意味を反対、あるいは別の意味に執り成して付ける句。一種の執成し句。[初出の実例]「おもひの句と云ふは、例へば、旅の憂きをは何にたとへん 習ひとてながき別れは慰むに 何をへだてて人は問ひ来ぬ 花を見る梢の山の朝霞 永き別れは慰む習ひに、旅の憂きを何にたとへんと也、又霞は物を隔つる物なれ共、花の色梢より見ゆるに、何を隔てて人は問ひ来ぬと云ふ、何(いづ)れも是思ひの句なり」(出典:知連抄(1374頃)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例