思の句(読み)おもいのく

精選版 日本国語大辞典 「思の句」の意味・読み・例文・類語

おもい【思】 の 句(く)

  1. 連歌付句の一形式。前句の意味反対、あるいは別の意味に執り成して付ける句。一種の執成し句。
    1. [初出の実例]「おもひの句と云ふは、例へば、旅の憂きをは何にたとへん 習ひとてながき別れは慰むに 何をへだてて人は問ひ来ぬ 花を見る梢の山の朝霞 永き別れは慰む習ひに、旅の憂きを何にたとへんと也、又霞は物を隔つる物なれ共、花の色梢より見ゆるに、何を隔てて人は問ひ来ぬと云ふ、何(いづ)れも是思ひの句なり」(出典:知連抄(1374頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 朝霞 実例 初出

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む