思の外(読み)おもいのほか

精選版 日本国語大辞典 「思の外」の意味・読み・例文・類語

おもい【思】 の 外(ほか)

物事が考えていたことと全く違っているさま。思いがけないこと。意外。
伊勢物語(10C前)八三「おもひのほかに、御ぐしおろし給うてけり」
上の句を「と」で受けて、「と思ったが意外にも」の意で下を修飾する用法
滑稽本・古朽木(1780)五「定めて影人形碁盤人形などの御馳走にこそと思ひの外〈略〉能い物尽しの座敷狂言
③ (語幹の副詞的用法) 思いがけず。案外にも。
浮世草子男色大鑑(1687)六「其日は思ひの外(ホカ)仕組違ひて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android