上の句(読み)かみのく

精選版 日本国語大辞典 「上の句」の意味・読み・例文・類語

かみ【上】 の 句(く)

短歌で、はじめの五・七・五の三句。本(もと)の句。⇔下の句
古事談(1212‐15頃)二「宿奥州八十島之夜、野中有和歌上句之声
連歌で、五・七・五の句。長句。⇔下の句
連理秘抄(1349)「只上の句にても下の句にても言ひかけつれば、いま半(なから)を付けける也」
俳句で、はじめの五文字の句。
※雑俳・柳多留‐四二(1808)「上みの句で其角は下もの苦を休め」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「上の句」の意味・読み・例文・類語

かみ‐の‐く【上の句】

短歌1首の前半五・七・五の3句をいう。⇔しもの句
連歌で、五・七・五の句。
俳句初めの5文字。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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