思ひ湿る(読み)オモイシメル

デジタル大辞泉 「思ひ湿る」の意味・読み・例文・類語

おもい‐しめ・る〔おもひ‐〕【思ひ湿る】

[動ラ四]悲しみに沈む。また、悲観的に考える。
「常よりもいみじう―・り給へるけしきありさまの」〈浜松・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「思ひ湿る」の意味・読み・例文・類語

おもい‐しめ・るおもひ‥【思湿】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 悲しみのため、元気がなくなる。思い沈む。
    1. [初出の実例]「衛門督は、いといたく思しめりて、ややもすれば花の木に目をつけてながめやる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)
  3. ( 他動詞的に用いて ) 悲観的に考える。
    1. [初出の実例]「かくいささかにても、世を思ひしめり給へれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)乙女)

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