心底(読み)シンテイ

デジタル大辞泉 「心底」の意味・読み・例文・類語

しん‐てい【心底】

心の底。心の奥で思っていること。しんそこ。「心底を見抜く」「心底から憎む」
心臓上部で、大血管が出入りする部分。主に左心房右心房一部からなる。→心尖しんせん
[補説]2で、心臓は底面が上を向いた逆円錐えんすい状をしているため、上方にあっても心底と呼ばれる。→子宮底[補説]
[類語](1内心肺腑胸奥心奥心底しんそこ腹心

しん‐そこ【心底/真底】

[名]
心の奥底心根こころねしんてい。「―から感服する」
(真底)物事のいちばんの奥底。いちばん深いところ。
「その道で苦労して来た人のように―まで解る筈はない」〈里見弴多情仏心
[副]心から。本当に。「―ほれる」「―あきれる」
[類語]内心肺腑胸奥心奥心底しんてい腹心

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精選版 日本国語大辞典 「心底」の意味・読み・例文・類語

しん‐てい【心底】

  1. 〘 名詞 〙
  2. こころのそこ。いつわりや飾りのないまったくの本心胸底真情。しんそこ。
    1. [初出の実例]「吾有心底而法華経之読誦」(出典吾妻鏡‐治承四年(1180)七月五日)
    2. 「子房が心底(しんテイ)に秘せし所にて候はずや」(出典:太平記(14C後)八)
  3. 相手を愛し、真情を尽くすこと。また、その相手。情人
    1. [初出の実例]「しんていとはここのうちに限り、仮宅からの通言、いろおとこの事也」(出典:洒落本・四十八手後の巻(1818か)外花街)
    2. 「ありゃア小紫さんへ大心底だぜ」(出典:歌舞伎・御国入曾我中村(1825)中幕)

しん‐そこ【心底・真底】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 心のおくそこ。偽りや飾りのない、まったくの本心。こころね。まごころ。しんてい。
    1. [初出の実例]「縦(たとひ)しんそこから生つきてつよき人のいふ共」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品四〇下)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 心から。ほんとうに。
    1. [初出の実例]「神々かけてこなさまより外、二おやかけて、今迄心底とかしてねた客はないのに」(出典:随筆・独寝(1724頃)上)

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普及版 字通 「心底」の読み・字形・画数・意味

【心底】しんてい

心根

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