悴坂一里塚(読み)かせがさかいちりづか

日本歴史地名大系 「悴坂一里塚」の解説

悴坂一里塚
かせがさかいちりづか

[現在地名]萩市大字椿 悴坂

椿つばきの南、阿武あぶ郡境の鹿背かせ隧道付近にある。県指定史跡。

江戸時代、萩から三田尻みたじり(現防府市)に通じる藩主の御成道の東側に位置した。塚の設置年代は不明だが、慶長九年(一六〇四)萩築城に伴って設けられたと思われる。

「注進案」は椿西分つばきにしぶんに一里塚二ヵ所として、悴坂の一里塚について「従三田尻船場拾弐里、従赤間関拾八里、従須恵刈屋拾四里弐拾三町、従萩唐樋札場壱里(中略)右塚木之儀は山野にて採用建調迄地下役にて仕候事」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android