阿武(読み)アブ

デジタル大辞泉 「阿武」の意味・読み・例文・類語

あぶ【阿武】

山口県北部、阿武郡地名萩市に囲まれ、日本海に面する。キウイフルーツ無角和牛特産

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「阿武」の意味・わかりやすい解説

阿武(町)
あぶ

山口県中北部、阿武郡にある町。1955年(昭和30)奈古(なご)町と宇田郷、福賀の2村が合併成立。沿岸部を国道191号、JR山陰本線が通る。東部には国道315号が走る。福賀は雪の多い400~500メートルの高原の農山村で、西台などの玄武岩台地は無角牛(むかくぎゅう)の放牧で有名。また、近年ではナシの栽培が増加している。町役場のある奈古は延縄(はえなわ)漁業を行い、奈古湾北岸の耐火煉瓦(れんが)工場では近くの宇久鉱山のろう石を原料としていた。江戸時代の製鉄所の遺跡である白須たたら製鉄遺跡は国指定史跡。海岸は北長門(ながと)海岸国定公園に含まれている。面積115.95平方キロメートル、人口3055(2020)。

三浦 肇]

『『阿武町史』全2巻(1996、2000・阿武町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「阿武」の意味・わかりやすい解説

阿武[町] (あぶ)

山口県北部,阿武郡の町。人口3743(2010)。日本海に面し,南から東は萩市に接し,萩市に囲まれる。萩から益田に至る石州街道が海岸沿いに通じており,郷川河口に位置する奈古は海上交通の基地として古くから栄えた。米作や梨の栽培が盛んで,肉牛飼育養鶏も行われている。奈古,木与,宇田の漁港があり,一本釣りやはえなわによるブリイワシなどの漁獲がある。近年まで宇久鉱山から採取される蠟石を原料とする耐火煉瓦工場があった。海岸部は北長門海岸国定公園に指定されている。JR山陰本線が通じる。
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百科事典マイペディア 「阿武」の意味・わかりやすい解説

阿武[町]【あぶ】

山口県北部,阿武郡の町。大部分丘陵性山地で,日本海岸に山陰本線が通じる。中心は奈古(なご)。米,果樹,野菜,タバコを産し,刺網,一本釣りなどの漁業も行う。無角和牛の産地。ロウ石の埋蔵量が豊富。海岸は北長門海岸国定公園に属する。115.95km2。3743人(2010)。

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