惸独田(読み)ケイドクデン

デジタル大辞泉 「惸独田」の意味・読み・例文・類語

けいどく‐でん【×惸独田】

古代身寄りのない者を救済するために設けた不輸租田

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精選版 日本国語大辞典 「惸独田」の意味・読み・例文・類語

けいどく‐でん【惸独田】

〘名〙 奈良平安時代、身寄りのない者に米塩を与えて救済するために置かれた田。摂津国の惸独田四百五十町は、国司耕種する不輸租田。行基の奏請によって設けられたという。

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世界大百科事典(旧版)内の惸独田の言及

【救急田】より

…平安時代に困窮者の救済費用を調達するために設定された田。賙急(しゆうきゆう)田,賑救田,賑給(しんごう)田ともいわれ,惸独(けいどく)田も類似の性格をもつ。738年(天平10)の〈和泉監正税帳〉には,民部省の指示で〈急戸〉89戸に対し,稲穀が支給されたことがみえ,急は貧困・疾病等による困窮状態をさすといえる。…

※「惸独田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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