愚図郎兵衛(読み)ぐずろべえ

精選版 日本国語大辞典 「愚図郎兵衛」の意味・読み・例文・類語

ぐずろ‐べえ ぐづロベヱ【愚図郎兵衛】

〘名〙
物事をてきぱきと行なわない人。性格動作の愚鈍な者を人名のように表わした語。愚図郎左衛門。愚図郎左。のろさく。
※雑俳・川柳評万句合‐明和四(1767)智七「ぐつろ兵衛是ぞ御乳母の名なるべし」
② (形動) ゆるんでがたがたなこと。すき間だらけなこと。また、そのさま。
洒落本・繁千話(1790)「手足が二三本はいっちゃアわっちらにゃアなをぐづろべいでござりやしゃう」
陰萎(いんい)。また、性的不能者をいう語。
※雑俳・末摘花(1776‐1801)初「ぐづろ兵衛むこのふそくのおこりなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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