愛徳山王子跡(読み)あいとくさんおうじあと

日本歴史地名大系 「愛徳山王子跡」の解説

愛徳山王子跡
あいとくさんおうじあと

[現在地名]御坊市藤田町吉田

かめ山の東、八幡やはた山の北麓に位置した王子。熊野九十九王子の一。「後鳥羽院熊野御幸記」建仁元年(一二〇一)一〇月一〇日条に田藤次でんどうじ王子(善童子王子跡地は現御坊市湯川町富安)の次に愛徳山王子に参ったとあり、「明月記」元久二年(一二〇五)正月一日条によると、僧盛範が愛徳山王子修造の功を賞されている。正中三年(一三二六)以前の成立とされる熊野縁起(写、仁和寺蔵)には准五体王子の一とされ、九十九王子のなかでも、五体王子社に次いで規模などが大きかったと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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