愛知神社
えちじんじや
[現在地名]豊郷町吉田
祭神は天児屋根命・本牟多別命・大山咋命。江戸時代は春日大明神と称し、吉田村・上枝村(現豊郷町)、山塚村(現滋賀県愛知川町)の産土神であった(木間攫)。吉田の地は奈良時代には奈良元興寺(現奈良市)領であったため、春日社を祀ったものであろう。応永九年(一四〇二)一二月一〇日の棟札写(愛智郡志)に、春日大明神の宮殿を造立する際、造営料の半分を地頭吉田氏が、二貫文を京極氏が負担したとある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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